新婚生活を送ったオマーンでも、バックパッカーとしてシルクロードを歩いた大地でも、らくだがたくましく砂漠を闊歩していました。らくだは一度水を飲めば数カ月間は生きられるため、シルクロードの時代から人間と伴走してきました。
一本も木の生えていない地平線の向こうからどこからともなく現れて、
いつのまにか消えている
そんならくだが、ものすごくパワフルな存在に思え、いつも身近に感じてきました。
野生のらくだは、ほとんど群れることなく、孤高の存在といった印象でしょうか。
それが、映画「らくだの涙」(原題:The Story of The Weeping Camel)によって一転しました。母親らくだの子育ては、母性愛について考えさせてくれるきっかけとなりました。
産み方次第で、動物だって母性を発揮できなくなってしまうんだとか、
母子のボンディングを音で癒していくという方法もあるんだ、とか。。。
いろいろ学んだ1本でした。
「音(波動)」をテーマにした映画「地球交響曲ガイアシンフォニー第6番」を後年観て、なるほどなぁと、時間をかけて納得していきました。
子産み子育てにあっても、周囲と関わり、その繋がりのなかで、奏でる音や、歌う声や、描く色合いや、醸し出す香り、愛のこもった言葉によって乗り越えられるものがあるんだな。。。と思ったことは、私のドゥーラとしての原点だったかもしれません。
私は、「らくだの親子」と子育てサークルにネーミングをして、2004年ごろから地道な地域活動でしたが、ぼちぼち社会支援をはじめました。それぞれの土地で、とっても魅力的な素敵なお母さんたちとの出会いに恵まれてきました。
月に一度手づくりの会ですが、母親らくだの気分で私は、どこにあっても、いつでも、焦らずのんびりと「らくだの親子」をそっと引っ張っていけたらいいなと思っています。そして、ひとつの土地からひとつの土地へと移動しなければならない時には、分けても分けても細くならない手綱を、出逢った方々と分かち合いながら、これからも細く長く続く旅路を一歩ずつ歩いていきたいです。