第31回 仲間の流産とそのケア

妊娠5カ月の悲しいできごと 

ドゥーラ仲間のひとりにミシェルがいる。


芯が強くて、あったかい。

ユーモアのセンス抜群で、

最高の歌声で、

どんな時にも前向きな彼女。

出会ってからの3年間、どれほど助けられてきたことか。 

そんな彼女が先週、

とても、とても悲しいことに。。。

お腹の子を亡くした。

妊娠5カ月だった。

ドゥーラという職業柄、流産の体験談を伺う機会は日々あるのだけれど、ミシェルとは時にはチーム編成で仕事をし、一緒に泊まりがけで学会などにも出かけるなど、本当に仲良くしていたぶん、私のショックもほんとうに大きかった。 

流産した翌晩の、お産立ち会い 

桃色のオーラ

ミシェルは、だが、さすがドゥーラである。

流産して3日目の彼女は、まっすぐに私を見て言った。

「いのち(生命)に自然淘汰はあるはず。理由のつかない流産は、大切なことを教えてくれることも多いから、私は隠したくない。辛い体験だからこそ、ひとりで抱え込まないで、‘流産’をもっと広く語る場づくりも必要ね」 

流産した翌晩にミシェルは、ホームバースに立ち会ったという。

「どうしてこんな時に」と自分を情けなく思ったのは産婦さんのお宅に到着するまでで、いったんケアに入ってからは無我夢中。

そして、

「あぁドゥーラでよかった。癒された。。。」

と明け方家路についたという。 

ミシェルらしい、と私は思った。

お産がもたらす、深い自己充足感

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スコットランド北部の大学でのミシェル・オダン博士講演会。私達SBTAもネパール人女性支援募金で自宅出産光景を描いたカードを販売

ブロンドにブルーアイズのミシェルは、もしドゥーラという職業に出会わなければ、私と同じエジンバラ大の大学院で学んだ教育学の知識を活かし、そのまま養護学校の先生をフルタイムで続けていただろうという。

でも今は、ドゥーラという仕事が好きで好きでたまらないミシェル。

納得感のあるお産、言い換えると、お母さんと赤ちゃんのあるがままが尊重されているようなお産では、本人はもちろんのこと、その場に居合わせるすべての人たちに深いレベルでの自己充足感がある。 

それを多くの人が‘スピリチュアル’と表現してみたり、‘究極の癒し’と呼びたくなるのもうなずける。

ミシェルも‘そこ’にいってきたという。 

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シェフィールドにあるステンドグラスの美しい教会で3月に行われた、ホームバース・カンファレンス
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私もメンバーになっているAIMS。産科医療をめぐる消費者センターのようなもので、AIMSジャーナルは内容盛りだくさんですばらしい

私は宇宙の一部である 

命を産み出すことは、

‘私’を俯瞰して、銀河系の一部であることを思い出す体験。

その場に居合わせる人間も、

広大無辺な宇宙の摂理について思い起こすきっかけをもらえる。

悲しみのどん底にあったはずのミシェルは、いのち(生命)の輝きに打たれて、

すべてを礼賛したい気持ちに満たされたという。 

「一度この世界の近くまで来たから、次も迷わず戻ってきてくれると思う、この中に。その時はあらためてアキコにドゥーラをお願いするからね」

あたたかい初夏の日差しのなか、ミシェルはお腹をそっと包むように撫でて微笑んだ。 

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UKでホメオパシーについて学ぶ機会に恵まれ、ホームバース・カンファレンスの会場でもホメオパスのドゥーラ仲間のお手伝いを私もさせてもらった!
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ドゥーラセラピーの一部に、一昨年取得したクリスタル・ヒプノセラピーのセッションをとりいれるようにしたら、意外にも評判は上々

次号に続く→

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お読み下さりありがとうございました。

ノマドなドゥーラが運営するノマドゥーラ ウェルネスで

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ちなみに↓今住んでいるフランスから知られていないドゥーラの生態について語った

動画撮りました。チャンネル名は「オーガズミック ランドスケープ」です。このサムネイルも動画編集もこなしてくれているのは、この時の娘っ子です。今度のお誕生日で17歳!❤️宜しければチャンネル登録してご視聴くださると嬉しいです♪

第22回 卒論いきなり終わってるし

恐ろしいくらい時間がなくて、ずーっとブログを更新できないままに今日まで来てしまった・・・。

どんだけ開けるんかい。

髪の毛をショートカットにして洗髪時間を時短しても、

ありとあらゆる工夫をしても、

それでも時間が全然足りなかった〜!


そして、極度のストレスにより。。。うなじから顔面にかけて一面に水膨れのような帯状疱疹ができて、もう痒くて痒くて毎日泣きながら勉強した。

エジンバラ市内の鍼灸クリニックで処方してもらった煮出した漢方を飲みながら這うようにして通学した。

そんな中、論文のテーマは、

‘近代化による出産の医療化が生まれてくる赤ちゃんと産む女性にどのような影響を与えているのか’。

かたっ。

このかた〜い勉強をする過程は、今3歳の娘との親子の関係を育むことと同時進行だったのだから、もう手一杯で仕方がなかった。

でも、まあ振り返ってみれば相互に大きな影響を与え合ったようだ。

ロザリン・チャペル

週末によくピクニックに行くロザリン・チャペル。

ダヴィンチ・コードで一躍有名になりましたね!

ようやく卒論が終わったんだが。。。

どこまでまともな学位論文として仕上がったかは別として、

伝えたいメッセージだけはなんとか表現できたかなぁって感じです。

今回の論文のテーマは、冒頭にも書いた通り、

‘近代化による出産の医療化が生まれてくる赤ちゃんと産む女性にどのような影響を与えているのか’ について。

ミシェル・オダンのプライマル・ヘルスをバイブルとし、ドゥーラの資格を持つ者としては、出産とはまさに、産む女性にとっても、見守る側にとってもスピリチュアルな体験なので、そこをしっかり伝えていきたいと思って書いていた。

お産のサポート、大切なのは何?

お産においてもっとも大切なサポートのひとつは、産む本人が自分らしくいられる時空間を創る手助けをする、まわりの母性的な在りかたである。

そのような考えを裏づけるような論文が、助産学の進んでいるここUKには山ほどある。

ちょっとやそっとでは到底学びきれない、どこまでも深淵なお産の医療人類学であるが、この地で今回集中的に学べてほんとうにラッキーだった。

結果が出るのはまだ当分先のことになるが、とりあえず

終わった〜!!!!!!

おっぱいの香りがそそる?

気づくとこの一年(イギリスの修士課程は1年間)で、娘もあと半年で4歳になる。

時間のたつのはなんて早いものと思う。

気になるおっぱいは。。。

そろそろ卒業‘気味’だが、卒乳するにはまだほど遠い。

「もうご飯がいっぱい食べられるようになったから、おっぱい飲まなくても大丈夫じゃない?」と私が言うと、


「でも、お母さんのそばにいくと、おっぱいのいい匂いがするから飲みたくなっちゃうの。匂いがなくなればいいんじゃない?」

と私を見返す。

うう~ん唸ってしまう。

3歳半ともなると相手もかなり手ごわい。

おっぱいの香りがそそっているせいだって?

おっぱい、もうほとんど出ていないはずなんだけどなぁ。。。

ありがたかった、娘の伴走

ツタに覆われた家

ツタに覆われた家ってステキだなぁといつもうっとり。虫が入ってきて大変よ、そう友人は言いますが

でも、おっぱいの香りがそそる〜というのは、

しょうがないと思っている。

だって、私が大学院にいる間、娘はおちこぼれママと息をしっかり合わせてほんとうによく伴走してくれたので、おっぱいくらい好きなだけ飲ませてあげたいんだ。

大学図書館でお絵かきをしながら待っていてくれたり、提出が間に合わないのではとヒヤヒヤする私に、「おかあさん、勉強だいじょうぶだからね!」と来る日も来る日も励ましてくれた。

お天とう様が一日ほんの数時間しか照ることのないエジンバラの真冬にその声がけがどれほどありがたかったことか。

正直、入学時には、娘にここまで支えてもらうことになろうとは、夢にも思っていなかった。

子どもの‘こころの本能’の芽生え

娘の言葉や労わりの態度は、彼女がまだ‘ちいさい人’な分、痛いほどわたしのこころに沁みこんで、今はそこから新たな親子関係が芽生えつつある。

「おかあさんだいじょうぶだよ」

そんな風に、親に伝えたくなったり、隣りにいる人を励ましたい、という子どもの‘こころの本能’の芽生えに触れ、なんだか大発見しちゃった気分である。

このびっくり感覚こそが親子関係の転換期なのだろう。

親として一方的に世話を焼くばかりの時代から。。。

お互いに支えあえる新しいステージへと、今、刻々と突入しつつあるということでもある。

親って、大人って、いったい何?

昔の自転車

エジンバラ・フェスティバルの一環でパレードが。

バグパイプの楽団より、娘は昔の自転車に夢中!

このような日々の‘大発見’は、お産のような一大スペクタクルではなくても、今の私にとってお産と同じくらいにダイナミックな出来事だ。

育児は3年でひと区切りとは言うけれど、なるほど、こういうことだったのかー!と思う。

肩の力もいい具合に抜けてきている感じ。

でもって、人として、まわりを励ましたい、支えたい気持ちって、なにが起源で、どこからこんな風に自然にあふれんばかりにわきあがってくるのだろう?

親って、大人って、いったいなんなのだろう。。。?

どの子もひとりひとり、みんな神さまからのメッセンジャーで、自分自身で生まれてくる家庭や親を選んできてくれた。

このごろ今までに増してそう思う。

やっぱり大人は子どもたちが送るメッセージにひとつひとつ気づき、学ばせて頂くだけなのかも。

→続く

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お読み下さりありがとうございました。

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第15回 試験と時空間のお助け

ワンチャンスのIELTSの試験日、いつもと全く変わらない自分を装って、娘にピンク色のカーディガンを羽織らせてナーサリーへ。

預ける間際、いつもの通りに抱きしめたら、ぎゅ〜っと強く抱きしめてきた。

うおおお〜〜〜元気でる〜〜〜

いきなりの外国暮らしでも、子供の方がやっぱり順応性があって、娘はいきなり週3回のナーサリー生活(英語学校が週3回だったので)でも、一体誰に似たのかと思うほど愛嬌を振りまいて保育士さん達に可愛がられていた。

預ける時は、じゃあね〜と抱きしめたくても、さ〜っとおままごとの方へ行ってしまうので、まともに抱っこできなかったから、抱きしめられて母親の方が嬉しくなる。

母、頑張ってくる〜!!!!!

スプリングコートの襟を立て、足早に同じ道の端にある英会話学校まで行く。

そして、試験が始まるまでの一時間ほどはスピーキングテストの時事問題用に朝のニュースを読んだり、これまでに間違えた英単語を見返して過ごした。

自動販売機でホットココアを買うが、指先が緊張で震えてきてお腹が痛い。

痛いんだよっ!

情けないな〜もう。

と落ち込んでいたら、韓国人学生の女の子が、大丈夫?頑張ろうね!と声をかけてくれた。

私よりもずっと若いのに、堂々としていて偉いなあと思ったし、ありがたいというか、ただもう、この子が良い点数を取れますように、、、と願っていた。

願うことで、かなり緊張が溶けて楽になった。

自分のことでいっぱいいっぱいになっているより、誰かのために願う方がずっといいや!とこんな状況の中であらためて実感した。

余談だが、この英会話学校にはアジア人の学生が8割くらいと多く、中でも韓国人が多かった。

その彼女もすごく英語が上手で、韓国の英語教育や受験戦争がしのばれた。

リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングと4種類の試験が全部終わるのに4時間ほどかかる。

こんな始まりで、4時間後の私はどうなっているのか、、、と思ったが、始まってしまうと、通常のクラスで使っている教室なのが幸いして、不思議なくらい気持ちが落ち着きを取り戻し、いつものクラスと同じ感覚で試験を受けられた。

空間の持つ力というか、アドバンテージとなってみて、あらためて時空間の大きさを思い知らされた。

これはお産にも似ていると思う。自分の住み慣れた空間。いつもの匂い、いつもの天井、いつもの壁。そのスペースの力を借りて、自分の力をマックスに発揮できたと思う。

思った。

だが、

結果は、

果たして、、、6.0であった。

あああああ付け焼き刃ではやはりダメだったか〜。

と落ち込むが、ダメ元で、大学院の教務課に直談判しに行くことにした。

自宅からバスで1回乗り換えて、歩きも含めてトータル30分ほどの場所にあるエジンバラ大学大学院。

事務の女性はとても優しかった。

推薦状のコピーや願書のコピーなども全て見た後で、

「そうなのね。6.0は惜しかったわね。

新学期が始まってしまうけれど、次のIELTSの試験日はいつ?」

私が日にちを答えると、

「あら、そう。2週間ほど締め切り日を過ぎてしまうけれど、待ちますよ。6.0取れているなら、見通しが明るいから、10月頭までなら多めにみます」

と言ってくれたのだ。

良かった〜!!!!

行ってみて良かった〜!!!!

その場で、とりあえず入学が決まっのだ。

諦めないで、ドアは自分から叩きに行かなくてはダメだな、と思った。

後からわかったことだが、私のような滑り込みのケースも毎年あるらしい。

ノウハウみたいなことを全く何も知らないで、一切の情報をもたずに現地入りした私でも、最終的にはなんとかなったのだ!

これで、勉強ができる〜!!!!

帰宅した私がキッチンで小躍りしたことは言うまでもない。

何せ、IELTSの試験までは真夜中に起き出しては、写真のように勉強机に向かってひたすら勉強しまくっていたのだから。

その晩は家族3人でささやかにジンジャエールでお祝いをした。

もう、ショウガの味、苦くない。

そう私は感じていた。。。

→次号に続く

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お読み下さりありがとうございました。

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ちなみに↓文化人類学的に見ても、長い歴史の会陰保護

の技について、YouTube動画アップしました〜

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