フランス流子育て、女性らしさを本と日常とで照らし合わせる

たくさんの女性を見てきて、私にとって、いちばんと言っていいくらい一筋縄でいかないのがフランス人女性である。

約3年前、パリに到着した翌日に会ったフランス人女性は何事につけても、とにかくたくさんの皮肉を織り混ぜて会話をしてきた。

彼女は会社から派遣されたリロケーションのスタッフで、それから連日いろいろな物件に連れていってくれたが(たぶん1週間くらい、ほぼ毎日会っていた)、ふたりの間のエネルギーがスムーズに流れていかない。

皮肉まじりにオーナーやエリアを揶揄して批判精神旺盛なのは物件選びにはある意味有難いのだが、私のように言葉を額面通りに受け取ってしまう単純な人間には分かり得ない独特のブラックユーモアのセンスがある。

   
娘とパリのビラケム橋で

海外20年、さまざまな国でブラックユーモアの洗礼を受けてきたが、フランス流のジョークはレベチでどぎつい。フランス語がわからなくても、ニュアンスはなんとな〜くわかる(たぶんイタリア語が多少分かるおかげ?)。

やたらと物事を複雑に考えるクセが彼女。私はひるがえって、物事を複雑に考える思考能力がなく、それが悩みなくらい人生を気楽に生きている。

たぶん、世界のさまざまな価値観に出会いすぎて、実際にいろいろありすぎて、人生に開き直っているせいなんかなぁ。

もうありのまーんま。

焦りもせず、状況を責めもせず、あるがまま。

私はいい加減にみえて、去るものは追わず、来るものは拒まず。動物みたいに本能的で、スロー過ぎて今の男性社会にはまったく使えないヤツなのかもしれない。

社会的にみたら使えないヤツで、内側の感じ方にいちいちチューニングする私と、男性性剥き出しで攻撃的で皮肉好きなフランス人が1週間も顔をあわせていると。。。何が起きるか。。。

だんだんと自分まで皮肉っぽくなっていくのだ!

人間は環境によってほぼ成り立っているんだなあ〜と痛感した。

が!!!
ちょっと待てよ。

私のほうが感化されやすいってこと?

だって、彼女の態度には私による影響は見受けられなかったから。

ガーン!

人とのつきあいはケミストリー。

あの1週間、もっと中和していけたら。。。

お互いの良い部分が引き出しあえたら。。。

彼女ともそれが一番だったよね。

パリに着いたばかりで右も左もわからずに、海外20年とはいえ胸が締め付けられるようなストレスを感じつつ。。。

人生初の「パリジェンヌ」洗礼を真正面から受けた訳だ。

あれから約3年。

パリジェンヌを理解したいといろいろ見聞を広げてきた。

友人のローズマリーは本当に素敵な女性で、お茶に誘ってくれると、いかに芸術が生活を癒してくれるか音楽やアートの話を大人の言葉選びでとうとうと語ってくれる。あ、ミラベルの手作りケーキがとても美味しい!私のフランス語レベルがひどいので、ほぼコミュニケーションは英語だが、彼女の優しさやひたむきなアートへの想いが伝わってきて一緒にいて楽しい。

別の知人マリーフランソワは読書家で、いかに食が大切かついて熱く語り、トピナンプール(エルサレムアーチチョーク)などの私にとっては珍しい野菜の調理法などを1から丁寧に教えてくれる。本当にこころある女性。

そして今回のこの本。

娘の勧めで読んだ「パリジェンヌのつくり方」。

「絶対読んで。これまさにお母さんだから!」と言われて、ドキドキしながら読んでみて、ショック〜。

私って無秩序だしな〜って、いったいどんな母親よ〜


まぁそれは、愛する娘の言うこと。

褒められているんだ!と前向きに受け取ることにして、「え?読んだけどどこが?」と聞いたら、

「お母さんの自由を求めて戦うところ」だって。

確かに、戦っているかも、ね。

あと一番重なる部分は、「おかあさんって、ナチュラル感を大事にする」部分と言われた。

まぁ、だよね。娘は見ているからね、私が髪の毛はいつもシャンプーだけ、リンスも使わない。ドライヤーはまずかけない、野生児のままで48歳になろうとしていることを。

「ディスオーダー(無秩序)」な部分も重なる、と娘に言われた。

本の中で、“前の晩にヴォッカを飲んでも、翌朝に抹茶を飲むのがパリジェンヌ”、みたいなことが書かれていて、その部分を引き合いに出された。

確かに私、本当にディスオーダーなので、娘はちゃんと私のことをみているんだなぁと。

気持ちが引き締まるおもい〜(涙)

でも、基本的には娘に褒めてもらってもいるみたい。  

今回はだらだら動画撮ってしまったけど、次回はもっと大和撫子の素晴らしさを伝える動画を撮りたい!

この動画で今回言いたかったのは、たったひとつのメッセージ!


それは、たくさんの国に住んできた自分だからこそ言い切れること。

どれだけ他人に呆れられようが、

家族から文句を言われようが

「ディスオーダー(無秩序)」を「オーダー(秩序)」に

変えられるのは、結局は「自分軸」、なんだな~ということ。

その自分軸を立てるには、自分を愛してあげることなんだよ。

愛するためには、女性で生まれたからには、自分の女性器と向き合おうねっていう部分は、リアル講座や実際のケアでしかお伝えしていません。なかなか動画ではお伝えしにくいことなの。。。削除されちゃうかもしれないのでご理解ください。

お読みくださりありがとうございます!

#ノマドゥーラ
#LoveドゥーラAkiko




第23回 卒業が再スタート

ブログが飛び飛びで申し訳ないけれど、
おかげさまで
修士論文が通って、
こんな私でも卒業式に出られた〜(涙)。

過去の成績が悪くても、

めげずに、

諦めずに、

チャンスを無理矢理自分からつかみ取りにいって、

嬉々として勉強したのは。。。

自分のお産の体験を通して目覚めた、医療文化人類学の世界だった。

大切な日となった、卒業式

卒業式

卒業式の朝は気温が前日よりぐっと低く、小雨が降っていた。

学生証と引き換えに貸し出されるダウンがとても地厚だから、少し肌寒いくらいがありがたい。

進化論のダーウィンを記念して建てられた講堂へ。

マイクで私の名前が読み上げられ、立ち上がると、

娘が

‘おかあさあ~ん!!!’

と叫んだ。

思わず私も‘ハーイ!’と手を振ってしまった。

その瞬間を夫がパシャリ。

2008年がはじまり、ひと月余りが過ぎた今でも、クラスメートと握手やハグを交わしながら、人生にまたひとつ大切な日が加わった喜びを噛み締めている。

‘ここはあくまで私のスタート地点’と式後に気持ちが引き締まった。

学位をとったからといって動かなければ何〜んにも変わらない。

今この瞬間も、自分らしいペース、あり方で産みたかったのに、それが周囲の理解や状況などで不納得感を感じている女性たちがいるかも知れないことを思うと。。。

今の私に何ができるだろう、、、と気持ちがはやる。

南チロル

卒業式後、北イタリアのフォルガリアへスキーに行きました。“白雪姫”という名前のお食事がとても美味しいゲレンデ前の山小屋風のお宿に宿泊させて頂きました。温暖化の影響で、南チロル地方も以前より雪が積もらなくなったそうです

産みゆく女性と赤ちゃんのために

産みゆく女性たちのために、そしてこの地球に生まれてくる赤ちゃんのために、その後の女性の心のカラダのために、どう具体的に動けばエンパワーメントにつながるのだろう。。。

日本の産科医療の抱える厳しい現実を受けとめつつ、医療人類学で学んだことをこの先どのように社会にお返ししていくのか、今も考え続けているところだ。

ティータイムを通して、こころのひもをほどく

一方、ここエジンバラで‘らくだのおやこ’というネーミングのお母さん向けサロンをはじめて1年以上が経った。

子連れでも個人宅であれば気負いなく通える。

ゆったりとしたティータイムを通して、外国暮らしでなにかと負担の大きいお母さんに、少しでもこころのひもをほどいてもらいたい。。。

そんな想いで月に2回自宅を解放して続けてきた。

我が家はアイランド式の大きなキッチンがあったので、ほとんどず〜っとキッチンが会場だった(笑)。

誰もソファーに座らない(笑)。

みんなフローリングの床に座ったり、目の前のプライベートガーデンで思いっきり遊ばせたり。。。

室内では、一緒にミツロウや紙粘土を練ったりと簡単な工作や絵本を読み聞かせ、ヴィーガンケーキ作りやお餅づくり、折り紙、紙芝居、寿司作りばかりではなく、お母さんの未来を共にマッピングしていくセッションや、クリスタルを使ったセラピーも。

貝殻セラピストでもあるハープ奏者のミオさんの演奏を聴いたり、時には彼女と組んで詩の朗読もしてきた。

もちろん、ナチュラルバースをみんなに伝えたかった。

自宅の子育てサロンで開催しても良かったのだが、そちらは、子育てサロンとは別に、もっと専門的に内容を掘り下げて、BRC(エジンバラのバース・リソース・センター、現在のPPC)にて、不定期に開催している。

‘産前・産後のこころを癒す、からだに聴く’というタイトルで、これまで学んできたことと、AIMS(お産における医療消費者センターのような組織)の創始者の一人でもありBRCの総責任者であったエドワーズ博士から、じきじきに教わっていることをベースに、異国で産みゆく日本人女性に知っておいてもらいたいこと、用意しておくといいことなどを、毎回ぎゅっと凝縮してお届けしているものだ。

クラスできちんと伝えるには事前の勉強が必須で、自分にとってもためになっている。

テーマは「こころを癒す、からだに聴く」

夜のエジンバラ

夜のエジンバラ。坂道を下っていると、タイムスリップしたような、

懐かしいような、とても不思議な気分になります

集まって、ひとつのことをシェアいていく自空間が必要

それにしてもあらためて思うのは、ネット上のヴァーチャルなつながりだけでなく、産みゆく女性たちが集まり、笑い、声のトーンをお互いに聞き分けながら、何かひとつのことをシェアしていく時空間は、とても大切だなぁということだ。

エジンバラ版、わいわいがやがや井戸端会議みたいなものをこれからもみんなと一緒に創っていけたらうれしいなあ。

アップル・トフィー

大学院のクラスメート、ケイトさん(ニュージランド)が、モスコバド糖を使いこうばしい香りのりんご飴‘アップル・トフィー’をつくってくれました♪ 

安産には、こころとからだの準備が必要

さて、ドゥーラ(産婦とその家族を支援する女性。イギリスで資格を取得しました)としても一歩一歩経験を積んでいるところだ。

現地の助産師さんとともに実際の出産に立ち会うことが少しずつ増え、ますますお産とは未知のもの、奥深いものだと痛感するようになった。

からだの準備だけでなく、こころの準備が安産には何よりも大切になってくる。

精神と肉体、その両方がバランスよくゆるむ方向へ導かれていくような妊娠期の過ごし方こそが、いいお産への鍵となるのだ。

ドゥーラという存在

シュタイナースクールの学園祭

シュタイナースクールの学園祭でも、手づくりのりんご飴を発見!

こちらもとてもナチュラルな味で美味しかったです。

そのなかで、ドゥーラという存在には、産む本人にあった産み方探しと、実践的なエクササイズや暮らし方そのものをご本人が自分の力で見つけていくお手伝いをする役目がある。

さらには、相手と上下関係をつくらず、直接の出産、産後までをも見守る‘ちょっと頼れるとなりのおばちゃん’的役割もある。

このようなドゥーラの存在によって、帝王切開率が低下したり、産後うつにかかりにくくなる。

そういったデータを総称して、「Doula Effects」、ドゥーラ効果という。

次回は、私のメンター、ニコラのことを書こう。


続く→

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お読み下さりありがとうございました。

ノマドなドゥーラが運営するノマドゥーラ ウェルネスで

ケアを提供しているLOVEドゥーラAkikoの公式サイト

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https://nomadoula.com/pcbo/

ちなみに↓今住んでいるフランスからYouTube動画アップしました〜!お産とセックスについてお伝えしました❤️チャンネル登録してご視聴くださると嬉しいです♪

第19回 助産師さんもっといけー!

幼い子どもを連れてやってきたスコットランド。

思いもかけず、大学院生となり真剣に学問する学生たちに混じり、しのいでいる。

ジャパニーズ・ママ院生、気合を入れるために髪を思いっきりショートカットにした。

情けないほど自分にかける時間がない。

髪を洗う時間が惜しいからだ。

今は子育てと学ぶことに必死~

でも、1学期を終えてみて驚いたのは、昔大学で勉強したことが何一つ無駄ではなかったということだ。

医療人類学といっても、社会学、人類学も学ばなければならないので、当然マルクスのおさらいもするし、哲学にも触れる。

再びニーチェやフロイトを読むことになる。

理論の授業でミルチャ・エリアーデまで出てきたときは、本当にびっくりした。

宗教学者エリアーデの神秘哲学というか、「一瞬の中の永劫」という時間への捉え方の当時としての不思議さを思って、学生時代に面白く読んだのだ。

なーんだ、人生みーんな意味があるんだ。

そうあらためて実感した。

母乳育児が政権によって変化?

エジンバラ大学の医療人類学での『癒しと健康』という名の一学期の必須科目では、母乳育児がいかに、時代の政権によって、変化を受けるものかについてディベートをした。

私は英語がまだ上手く話せないので、ひたすら聞き手に徹するだけだが、学生同士のやりとりはなかなか面白い。

さすがに女性軍は盛り上がり、テンポよく発言していても、男子学生は会陰切開という単語すら知らない人も多い。

しかし、戸惑いながらも、まっすぐな目線で質問し続けていた男子学生たちの多かったことが新鮮だ。

教授も、鋭い指摘にたじたじ

もうひとつの『健康と病理への社会学的アプローチ』のクラスでは、クラスメートのドイツ人の助産師さんや、スコットランド人の看護婦さんが、ものすごい迫力で授業をリードしていた。

教授ですら、彼女たちのお産に関する鋭い指摘にはたじたじだ。

私は内心、「もっと語ってくれ〜!!!」と助産師や看護師の彼女たちに向けて拍手喝采をしていた。

それにしても。。。

今年の1月には、スコットランドに住むことも、ましてや勉強を再開することも、夢のなかにも思わなかった。

それが12月には1学期の授業をすでに終えているだなんて、人生ってほんとうに不思議だらけだ。

知りたいことは、妊娠を通して見つかった

もちろん今の私は、駆け出しもいいところで、偉そうなことは何ひとつ言える立場ではない。

けれど、もしかすると、自分の知りたいことさえ分かれば、紆余曲折はあっても、道とは自然とつながっていくものなのかもしれない。

私の場合、知りたいことは、妊娠〜出産〜子育てを通して見つかった。

つまり、娘が教えてくれたようなものだ。

だからこそ、娘のためにも今学べることをしっかり学んでおきたいと思う。

この1年、本当にいろいろと考えさせられることが多かったけれど。。。

だって、日本を離れるのが辛かったから。

でも表向きには挫折のようで、実は未来への確かな一歩になってくれていたりと、見方によって目の前の出来事はいくらでも変容する。

一見華やかな出来事が、虚しく感じられることもあったり。

そして、

それらすべてのことには意味があったのだ

そう、やっぱり私には思えてくる。

さあ!

肩の力を抜いて、

大きく深呼吸して、

これからも自分を信じてゆったりマイペースで進もうっっと。

♪メリークリスマス & ア・ハッピー・ニューイヤー♪

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お読み下さりありがとうございました。

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