幼い子どもを連れてやってきたスコットランド。
思いもかけず、大学院生となり真剣に学問する学生たちに混じり、しのいでいる。
ジャパニーズ・ママ院生、気合を入れるために髪を思いっきりショートカットにした。
情けないほど自分にかける時間がない。
髪を洗う時間が惜しいからだ。
今は子育てと学ぶことに必死~

でも、1学期を終えてみて驚いたのは、昔大学で勉強したことが何一つ無駄ではなかったということだ。
医療人類学といっても、社会学、人類学も学ばなければならないので、当然マルクスのおさらいもするし、哲学にも触れる。
再びニーチェやフロイトを読むことになる。
理論の授業でミルチャ・エリアーデまで出てきたときは、本当にびっくりした。
宗教学者エリアーデの神秘哲学というか、「一瞬の中の永劫」という時間への捉え方の当時としての不思議さを思って、学生時代に面白く読んだのだ。
なーんだ、人生みーんな意味があるんだ。
そうあらためて実感した。
母乳育児が政権によって変化?
エジンバラ大学の医療人類学での『癒しと健康』という名の一学期の必須科目では、母乳育児がいかに、時代の政権によって、変化を受けるものかについてディベートをした。
私は英語がまだ上手く話せないので、ひたすら聞き手に徹するだけだが、学生同士のやりとりはなかなか面白い。
さすがに女性軍は盛り上がり、テンポよく発言していても、男子学生は会陰切開という単語すら知らない人も多い。
しかし、戸惑いながらも、まっすぐな目線で質問し続けていた男子学生たちの多かったことが新鮮だ。
教授も、鋭い指摘にたじたじ
もうひとつの『健康と病理への社会学的アプローチ』のクラスでは、クラスメートのドイツ人の助産師さんや、スコットランド人の看護婦さんが、ものすごい迫力で授業をリードしていた。
教授ですら、彼女たちのお産に関する鋭い指摘にはたじたじだ。
私は内心、「もっと語ってくれ〜!!!」と助産師や看護師の彼女たちに向けて拍手喝采をしていた。
それにしても。。。
今年の1月には、スコットランドに住むことも、ましてや勉強を再開することも、夢のなかにも思わなかった。
それが12月には1学期の授業をすでに終えているだなんて、人生ってほんとうに不思議だらけだ。
知りたいことは、妊娠を通して見つかった
もちろん今の私は、駆け出しもいいところで、偉そうなことは何ひとつ言える立場ではない。
けれど、もしかすると、自分の知りたいことさえ分かれば、紆余曲折はあっても、道とは自然とつながっていくものなのかもしれない。
私の場合、知りたいことは、妊娠〜出産〜子育てを通して見つかった。
つまり、娘が教えてくれたようなものだ。
だからこそ、娘のためにも今学べることをしっかり学んでおきたいと思う。
この1年、本当にいろいろと考えさせられることが多かったけれど。。。
だって、日本を離れるのが辛かったから。
でも表向きには挫折のようで、実は未来への確かな一歩になってくれていたりと、見方によって目の前の出来事はいくらでも変容する。
一見華やかな出来事が、虚しく感じられることもあったり。
そして、
それらすべてのことには意味があったのだ
そう、やっぱり私には思えてくる。
さあ!
肩の力を抜いて、
大きく深呼吸して、
これからも自分を信じてゆったりマイペースで進もうっっと。
♪メリークリスマス & ア・ハッピー・ニューイヤー♪
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お読み下さりありがとうございました。
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