自らの妊娠をきっかけに興味をもった、「医療人類学」。
社会人学生になって半年以上がたち、ときには子どもを連れてのキャンパスライフにも、ずいぶんと慣れてきた。
さて、今回は・・・・・
‘人’らしくなった娘。すごいなぁ

植物園で思わずみとれてしまった。
名前は「Araucaria araucana」とか。
はじめのうちは課題図書(ほとんどがウェブ・ジャーナル) ひとつ見つけるにもコツがわからず膨大な時間をかけていたが今では費やす時間は 入学当初の10分の1くらいにスピードアッ〜プ!
娘も今月でようやく3歳の誕生日をむかえ、だんだん手がかからなくなってきた。
とうぶん夜中2時ごろの授乳1回は欠かせそうもないけれど、ひとりでトイレに行ったり、靴を履いたり(左右逆になることがほとんどだけど)、大きな声で‘おひなさま’の歌を歌ったり。。。
すごいなぁと思ってしまう。
大人にとっては何でもないことかもしれないけど、人は3年も生きると、こんなに‘人’らしくなってしまうもんなんだ。。。
大学院はオーバーワーク、さらに授乳でふーらふら
ああ、でも相変わらずおっぱいは飲んでいるおかげでまだまだ動物の赤ちゃんらしいところはたっぷりあるか。
常日頃から、まわりと比べたりしないで、あせらず大きくなっていくのを見守ろうとする私だが、おっぱいに関しては‘そろそろなんととかしようかな~’という気持ちも最近になって遅ればせながらでてきた。
というのも、大学院は面白いのだけれど、なにせ課題がありすぎて、授業のない日も図書館に行ったり、クラスメートとパワーポイントでのプレゼンテーションの準備をしたり。。。
しかも隔週でSBAT(スコティッシュバースティーチャーズアソシエーション)のエドワーズ博士の週末コースもある。
この瞬間も娘を夫に託して大学のコンピュータールームで書いている。
ちなみに日曜日の夜10時!
トホホ。。。
バスに乗るとはいえ、大学の近く(30分)に住んでいてよかった!
私にとってかなりのオーバーワークになっているから、これで通学が大変だったら倒れていただろう。
毎日が寝不足。
さらに授乳もしているので身体はもう、ふーらふら(涙)
誰か、、、助けて、、、
って言いたいけど、好きなことをしているからねえ。
ママ学生同士「お互いがんばろうね」

まわりのクラスメートたちは、週に3回しかナーサリーに行かせてないの? もっとあずける日数を増やせば? と心配してくれるけど、
私は「娘と過ごす時間も勉強以上に大切だから。。。」と、つたない英語で語尾をにごらせながら、ナーサリーにあずけない日は娘を連れて図書館に通っている。
「一緒に大学いく?」
と聞くと、満面の笑みで「ウンっ!」と答える娘は近頃ではすでに勝手がわかっているらしく、私がジャーナルを探すあいだ、おとなしく絵を描いたり、絵本を読んでいてくれる。
以前にも書いた通り、ママさん学生も相当数いるらしく、図書館でベビーカーとすれ違うこともある。
そんな時はまるで戦友のように親同士、「お互いがんばろうね」とアイコンタクトを交し合ってしまう。
「まぁかわいい学生さんね」とマーティン教授
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3月、雪が降った。さまざまな表情を見せてくれる冬の終わりのひととき |
先日は、NY大学からやってきたエミリー・マーティン教授の特別集中講義に娘を連れて行った。
夕方5時にナーサリーに迎えに行ってくれるはずの夫の予定が、急な仕事でだめになり、ほかに選択肢はなかった。
マーティン教授は女性の性と生殖に関する分野では第一人者の医療人類学者だ。
どんなことがあっても聴きたい講義だったので、サラの手を引っぱりながら恐る恐る講堂に入る。
と、なんとマーティン教授本人が真っ先に「まぁかわいい学生さんね」と娘に声をかけて下さった!!!!
ありがた〜い(涙)
主任教授も他の学科の先生たちもみんなで娘を抱っこしたりキャンディーをくれたりとあやしてくれたおかげで、娘は2時間の間、ロリーポップをしゃぶる音以外は、ほんとうに静かに座っていることができた。
ぜったいにちゃんと学位をとろう!
講義が終わりロビーに出ると、銀色の髪をおかっぱに切りそろえたマーティン教授が「びっくりするくらい静かだったわね!」と、ニコニコ顔で声をかけてくださった。
実は私も驚いた。この夜ほど、娘がお絵かきに集中していてくれたことはなかったからだ。
母の「どうしても聴きたいっ!」という想いが、痛いほど通じたのだろう。
が、その晩、寝顔を眺めながら、娘がけなげに思えて仕方がなかった。
ここまで「いい子」にさせてしまっている分、ぜったいにちゃんと学位をとろう!と決意をあらたにした夜となった。
→続く
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