ワンチャンスのIELTSの試験日、いつもと全く変わらない自分を装って、娘にピンク色のカーディガンを羽織らせてナーサリーへ。
預ける間際、いつもの通りに抱きしめたら、ぎゅ〜っと強く抱きしめてきた。
うおおお〜〜〜元気でる〜〜〜
いきなりの外国暮らしでも、子供の方がやっぱり順応性があって、娘はいきなり週3回のナーサリー生活(英語学校が週3回だったので)でも、一体誰に似たのかと思うほど愛嬌を振りまいて保育士さん達に可愛がられていた。
預ける時は、じゃあね〜と抱きしめたくても、さ〜っとおままごとの方へ行ってしまうので、まともに抱っこできなかったから、抱きしめられて母親の方が嬉しくなる。
母、頑張ってくる〜!!!!!
スプリングコートの襟を立て、足早に同じ道の端にある英会話学校まで行く。

そして、試験が始まるまでの一時間ほどはスピーキングテストの時事問題用に朝のニュースを読んだり、これまでに間違えた英単語を見返して過ごした。
自動販売機でホットココアを買うが、指先が緊張で震えてきてお腹が痛い。
痛いんだよっ!
情けないな〜もう。
と落ち込んでいたら、韓国人学生の女の子が、大丈夫?頑張ろうね!と声をかけてくれた。
私よりもずっと若いのに、堂々としていて偉いなあと思ったし、ありがたいというか、ただもう、この子が良い点数を取れますように、、、と願っていた。
願うことで、かなり緊張が溶けて楽になった。
自分のことでいっぱいいっぱいになっているより、誰かのために願う方がずっといいや!とこんな状況の中であらためて実感した。
余談だが、この英会話学校にはアジア人の学生が8割くらいと多く、中でも韓国人が多かった。
その彼女もすごく英語が上手で、韓国の英語教育や受験戦争がしのばれた。
リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングと4種類の試験が全部終わるのに4時間ほどかかる。
こんな始まりで、4時間後の私はどうなっているのか、、、と思ったが、始まってしまうと、通常のクラスで使っている教室なのが幸いして、不思議なくらい気持ちが落ち着きを取り戻し、いつものクラスと同じ感覚で試験を受けられた。
空間の持つ力というか、アドバンテージとなってみて、あらためて時空間の大きさを思い知らされた。
これはお産にも似ていると思う。自分の住み慣れた空間。いつもの匂い、いつもの天井、いつもの壁。そのスペースの力を借りて、自分の力をマックスに発揮できたと思う。
思った。
だが、
結果は、
果たして、、、6.0であった。
あああああ付け焼き刃ではやはりダメだったか〜。
と落ち込むが、ダメ元で、大学院の教務課に直談判しに行くことにした。
自宅からバスで1回乗り換えて、歩きも含めてトータル30分ほどの場所にあるエジンバラ大学大学院。
事務の女性はとても優しかった。
推薦状のコピーや願書のコピーなども全て見た後で、
「そうなのね。6.0は惜しかったわね。
新学期が始まってしまうけれど、次のIELTSの試験日はいつ?」
私が日にちを答えると、
「あら、そう。2週間ほど締め切り日を過ぎてしまうけれど、待ちますよ。6.0取れているなら、見通しが明るいから、10月頭までなら多めにみます」
と言ってくれたのだ。
良かった〜!!!!
行ってみて良かった〜!!!!
その場で、とりあえず入学が決まっのだ。
諦めないで、ドアは自分から叩きに行かなくてはダメだな、と思った。
後からわかったことだが、私のような滑り込みのケースも毎年あるらしい。
ノウハウみたいなことを全く何も知らないで、一切の情報をもたずに現地入りした私でも、最終的にはなんとかなったのだ!
これで、勉強ができる〜!!!!

帰宅した私がキッチンで小躍りしたことは言うまでもない。
何せ、IELTSの試験までは真夜中に起き出しては、写真のように勉強机に向かってひたすら勉強しまくっていたのだから。
その晩は家族3人でささやかにジンジャエールでお祝いをした。
もう、ショウガの味、苦くない。
そう私は感じていた。。。
→次号に続く
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